Алифбои тоҷикӣ

文字と発音

35文字のキリル文字。文字と音がほぼ1対1で対応するので、覚えてしまえば読み方に迷うことはほとんどありません。

まず全体像Overview

タジク語は35文字のキリル文字で書かれます。 ロシア語のアルファベットが下敷きですが、そのままではありません。

文字内容
加えた6文字 ғ ӣ қ ӯ ҳ ҷ ペルシア語系の音を書くために作られた文字
やめた4文字 ц щ ы ь タジク語に無い音。1998年の正書法改革で廃止
ロシア語を知っている方はここだけ注意してください。 ロシア語で読めてしまう分、独自の6文字を読み飛ばしがちです。 とくに ҳхғг は 別の音なので、区別して覚える必要があります。

ロシア語に無い6文字The Six Extra Letters

タジク語らしさはこの6文字にあります。 いずれも似た形の文字に「しっぽ」や「線」が付いた形をしていて、 元の文字と関係のある音を表します。 字を押すと、読み方の解説が開きます。

文字転写備考
Ғ ғghのどを鳴らすガ行。うがいの音に近いғорghor洞窟ロシア語に無い
Ӣ ӣī長めのイ。アクセントが置かれるтоҷикӣtojikīタジクの語末にのみ現れる
Қ қqのどの奥で出すカ行қаламqalam鉛筆ロシア語に無い
Ӯ ӯūウとオの中間。唇を丸めて「ウ」ӯū彼・彼女ロシア語に無い
Ҳ ҳh息のハ行。英語の hҳафтhaftロシア語に無い
Ҷ ҷjジャ行。英語の jҷавонjavon若いロシア語に無い
ҳ と х の違いが最初の関門です。 ҳ は英語の h と同じ、軽く息を出す音。 х はのどの奥を擦る音で、日本語には無い音です。 ҳафт(7)と хона(家)を 聞き比べると違いがつかめます。

35文字すべてFull Alphabet

配列順に並べています。ロシア語に無い6文字は、 もとになった文字のすぐ後ろに置かれます (г の次に ғи の次に ӣ)。 辞書を引くときにこの順番が効いてきます。

緑の枠はロシア語に無い6文字です。 どの字も押すと、音の説明と例語が開きます。

文字転写備考
А аaア。日本語のアより口を開くаспasp
Б бbバ行бародарbarodar兄弟
В вvヴァ行。下唇を噛むвақтvaqt時間
Г гgガ行гулgul
Ғ ғghのどを鳴らすガ行。うがいの音に近いғорghor洞窟ロシア語に無い
Д дdダ行дастdast
Е еe / ye語頭では「イェ」、語中では「エ」себsebりんご語頭に来ることは少ない
Ё ёyoёрyor
Ж жzhジュ。フランス語の jжурналzhurnal雑誌借用語に多い
З зzザ行занzan女性
И иiинinこれ
Ӣ ӣī長めのイ。アクセントが置かれるтоҷикӣtojikīタジクの語末にのみ現れる
Й йyヤ行の子音чойchoy母音の後ろに付く
К кkカ行китобkitob
Қ қqのどの奥で出すカ行қаламqalam鉛筆ロシア語に無い
Л лlラ行。舌先を上の歯ぐきにлабlab
М мmマ行модарmodar
Н нnナ行нонnonパン
О оoオ。日本語のオより口を開くобob
П пpパ行падарpadar
Р рr巻き舌のラ行рӯзrūz
С сsサ行сарsar
Т тtタ行тоҷикtojikタジク人
У уuウ。唇を丸めるустодustod先生
Ӯ ӯūウとオの中間。唇を丸めて「ウ」ӯū彼・彼女ロシア語に無い
Ф фfファ行。下唇を噛むфардоfardo明日
Х хkhのどのハ行。ドイツ語の achхонаkhona
Ҳ ҳh息のハ行。英語の hҳафтhaftロシア語に無い
Ч чchチャ行чашмchashm
Ҷ ҷjジャ行。英語の jҷавонjavon若いロシア語に無い
Ш шshシャ行шабshab
Ъ ъ'わずかな息の区切りтаърихta'rikh歴史語中にのみ現れる
Э эeЭронEronイラン語頭にのみ現れる
Ю юyuиюнiyun6月現れる語は少ない
Я яyaякyak

母音のしくみVowels

タジク語の母音は6つです。日本語の5母音に ӯ が加わると考えると近いでしょう。

文字日本語との違い
аa「ア」より口を大きく開く
иi「イ」とほぼ同じ
уu「ウ」より唇を丸める
э / еe「エ」とほぼ同じ
оo「オ」より口を大きく開き、長め
ӯū「ウ」と「オ」の中間。日本語に無い

同じ音を書く2つの文字

эе はどちらも「エ」の音ですが、 使う場所が決まっています。

э語の最初にだけ使う。 Эрон(イラン)
е語の途中と最後に使う。 себ(りんご)

ただし е が語頭に来ると「イェ」と読みます。 書き分けの規則なので、覚えてしまえば迷いません。

ӣ は語末だけ

ӣ語の最後にしか現れません。 そこにアクセントが置かれることを示す文字でもあります。 тоҷикӣ(タジクの)、 моҳӣ(魚)。

語の途中では、同じ音でも и と書きます。 語尾が付いて ӣ が語末でなくなると、 и に戻ります。

読むときのこつReading Tips

アクセントは最後の音節

ほとんどの語で、いちばん最後の音節を強く読みます。 китоб は「キトー」、 бародар は「バロダ」。 ロシア語のようにアクセントの位置が語ごとに変わることはないので、この点は楽です。

例外は、あとから付く語尾です。 複数の -ҳо や「〜です」の語尾が付いても、 アクセントは動かないことがあります。

母音がすべて書かれる

アラビア文字で書かれるペルシア語では短母音を書かないため、 初学者は語ごとに読み方を覚える必要があります。 キリル文字のタジク語にはその苦労がありません。 書いてあるとおりに読めます。

これはタジク語を学ぶ大きな利点です。 ペルシア語やダリー語に進むときも、 キリル文字で語の形を覚えておくと発音で迷わずに済みます。

ъ はほとんど読まない

ъ は、その位置でわずかに息を区切ることを示します。 таърих(歴史)は「タ・リフ」ではなく 「タリフ」に近い、ごく短い間が入ります。 アラビア語由来の語に現れます。